テレビ画面の中だと、扇風機や車のタイヤなどが回転している時、逆回転をしているように見えます。
車は前に進んでいるのに、タイヤは逆に回っている…と言う奇妙なことが起こっているように見えるのです。
この現象は、どうして起こるのでしょうか?
これは、テレビの放送や映画のフィルムに関係があります。
フィルムには、1秒間に何コマ、何十コマと言う速さで映像(画像)が録画されます(テレビの場合は、1秒間30コマ)。
すると当然、一つ一つの画像の間には0.0何秒と言う間があきます。
そのため、車輪のように回転が速すぎる物体の場合、1コマ目と2コマ目の間に、車輪がほぼ1回転してしまいます。
すると、1コマ目で撮った時より、2コマ目の時の方が、タイヤが「少し手前」で撮影されてしまうのです。
これが連続すると「少し手前」「少し手前」と続き、最終的に「逆回転をしている映像」となってしまうのです。
また、タイヤの回転数の違いなどにより、ゆっくり回転しているように撮影されたり、止まっているように撮影できてしまう、と言うわけなのです。
これが、テレビ映像でタイヤが逆回転する真相です。