ネジには、頭部に「-」の溝がついているマイナスネジと「+」の溝がついているプラスネジがあります。

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主なものとしてはこの2つがあるのですが、実は現在、マイナスネジはどんどんすたれてきているのです。
それはなぜかと言うと、主な要因は工場の機械化です。
ドライバーでネジを絞めるとき、プラスネジはドライバーに引っかかり、下を向けてもあまり落ちないのですが、
マイナスネジは下を向けたり傾けたりしただけで簡単に落ちてしまいます。
人間なら、そのとき拾えばいいのですが、機械だとそうもいかず、プラスネジの方が多用されているのです。
また、マイナスネジよりもプラスネジの方が力を加えやすい、と言う利点もあります。
マイナスネジは2つの面でしか力を加えられませんが、プラスネジは、4つの面で力を加えられるからです。
では何故いまだにマイナスネジが存在するのでしょうか? また、何故マイナスネジが考えられだされたのでしょうか?
実は、現在上にも書いたように、マイナスネジはほとんど売ってませんし、特別な場合でなければ、たいていプラスネジで済みます。
マイナスネジが考え出された理由はわかりませんが、おそらく溝が一本なので作りやすかったことが主な理由でしょう。
また、実はプラスネジとは、あとから考え出されたものなのです。
「-」と「+」…実に単純な発想に見えますが、意外にもそうでもなかったのです。
プラスネジは1935年、アメリカのフィリップと言う技術者が発明した物で、それまで誰も「+」型のネジは思いつきませんでした。
フィリップはラジオの箱にマイナスネジで部品を取り付けているとき、ドライバーが滑ったり、ネジの溝が潰れたりして、いつもイライラしていました。
「なんとかならないものだろうか……?」
そう考えていたある日、彼はひらめきました。
「そうだ、ネジの溝をプラス型にすれば、ドライバーの滑りを無くすことができ、しかもしっかり締め付けることができるはずだ!」
彼は早速それを試作し、1935年にその特許を取得。彼の考えた通り、滑らずしっかりと締め付けられるネジが世界中に広まっていったのでした。