マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」は、2001年
第4四半期の発売から約12年半が経過し、9日付の修正プログラムの配布を
最後にマイクロソフトは同製品のサポートを打ち切ります。

 XPの発売当時、5千万人程度だった世界のインターネットの利用者は20
13年には27億人を超えました。インターネットを経由したハッカー攻撃は
日々高度化・巧妙化しており、設計思想が古いXPでは攻撃に対する防御も難
しくなってきていること、より安全な環境への移行を促すことが今回のサポー
ト打ちきりの理由です。

 それでも、XPはつい最近まで(2012年7月まで)世界のパソコンOS
のシェアTOPを維持してきた主流OSであったため、マイクロソフトも通常
は10年で打ち切るサーポートをXPの場合は今日まで延長して対応しました。

 なお、調査会社のIDCジャパンは、サポートが終了した今年6月末時点で
も国内で592万台(国内パソコン全体の7.7%)がXPを搭載していると
いう予想を発表しており、ガートナー・ジャパンでは本日時点でまだ20%以
上の企業がXP搭載パソコンを使用しているとみています。

 ちなみに、XPのウイルス感染率は最新OS「ウィンドウズ8」の21倍と
されています。ウィルス感染により詐欺や犯罪に巻き込まれるケースも年々増
えており、専門家はできるだけ早くXPの使用を止めるよう喚起しています。