こんばんは。養生堂です。

 一年の区切りの大晦日に、その年の穢(けが)れを祓(はら)い、その先の
無病息災を願うのと同じように、明日の6月晦日にも、半年分の穢れを祓い、
これからの息災を祈願する「夏越の祓(なごしのはらい)」が各地の神社で行
われます。

 夏越の祓は、衛生事情が悪化するこの時期にあらためて無病息災を祈願し、
これからの半年を大過なく過ごすための大切な神事であるとともに、夏の訪れ
を告げる行事でもあります。

 ところで最近は、食中毒の多発が予想される場合に発表される「食中毒注意
報」が岡山県の全域に発令されました。

 食中毒の原因は主に細菌ですが、細菌が増殖するためには、栄養・水分・温
度の三要素が不可欠です。栄養と水分はすでに食品中に存在しており、気温が
高くなることで菌が繁殖しやすくなります。さらには湿度が高いと本来乾燥気
味の食品も空気中の水分を吸収してしまい、菌の増殖を助長します。

 下記「食中毒予防の三原則」を守り、各家庭でも食中毒の予防を心掛けたい
ものです。


 1.清潔(菌をつけない)

   食中毒を引き起こす細菌を食品につけなければ、食中毒は起こりません。
   手指・調理器具や衣服などを清潔に保つことが大切です。

 2.迅速または冷却(菌を増やさない)
   
   つくり置きはやめ、食品は早めに食べる。食材を購入する場合は、生肉
   や魚介類は一番最後に買い、常温で放置することなく素早く冷蔵庫に入
   れます。庫内にモノを詰め過ぎず、庫内温度は菌が繁殖しにくい5度以
   下が目安。

 3.加熱(殺菌)

   ほとんどの細菌は熱に弱いので、食品の中心部まで十分に加熱すること
   が効果的です。また、使った調理器具はよく洗い乾燥させ、まな板やふ
   きんなども煮沸したり、漂白剤につけ、よく乾燥させます。


 食中毒は、最悪の場合は命を落とす危険性もあります。皆様も十分にご注意
くださいませ。