水は、水素と酸素から出来ている、と言うのは、中学校で習う事です。
水素は、とても燃えやすい気体です。また、酸素は物を燃やす際に絶対必要不可欠な物です。
水素と酸素が集まれば、簡単に燃えてしまいます。
では、その水素と酸素だけで出来ている水は、何故燃えないのでしょうか?
それは、木を思い出してもらえればわかります。
木を燃やすと、後には灰が残ります(炭も残りますが、今はそれは無視して下さい)。
灰は原料(灰になる前)は木です。木はとても燃えやすいですが、一度燃えて灰になると、もう燃えません。
実は、水もこれと同じなのです。
水とは、水素が燃えて出来た物質なのです。
「燃える」と言う現象は、化学的には、「酸素と結びつく事」です。
つまり、水素が燃えると酸素と結びつき、水になるのです。
先ほどの例えと対応させますと、木が水素で、灰が水なのです。
木(水素)はとても燃えやすいですが、灰(水)になると、もう燃えません。
そのため、水は、水素と酸素から出来ているにも関わらず、燃えない、と言うわけなのです。